チャンピックスは禁煙外来のある病院で処方してもらいます。禁煙外来では問診やスクリーニングテスト、呼気チェック等でニコチン依存症の診断を行います。
そして患者本人に禁煙の意思や準備の有無を確認し、禁煙予定日を決めてから補助薬が処方されます。
禁煙補助薬としてチャンピックスの他にも、ニコチンパッチやニコチンガムといったニコチン製剤も処方しています。これらの中から、患者が最も適切と判断した補助薬を選んで治療をスタートします。
チャンピックスを使用した場合の治療費は保険適用でおよそ19,000円、自由診療でおよそ65,000円です。
直ちに禁煙を考えていない喫煙者やニコチン依存症に該当しない喫煙者に対しては保険が適用されませんので、自由診療による治療もしくは禁煙に関する簡単なアドバイス、セルフヘルプ教材の資料配布などが行われます。
禁煙外来のある病院に関しては、病院検索Qlifeでお近くの医院を探せます。
チャンピックスを禁煙外来で処方してもらう場合

禁煙外来を受診すると、以下の内容で診察が行われます。
- 患者の喫煙状況に関する問診
- 患者の禁煙意思および準備状況を確認
- ニコチン依存症のスクリーニングチェック(TDS)による診断
- 患者の健康状態を診察(呼気チェック等)
問診で喫煙状況、禁煙意思などを確認
まずは事前に問診票を記入し、医師が問診票を見ながら喫煙歴や1日の喫煙本数などを患者に聞きます。患者本人の申告によって、どの程度のニコチン依存症なのかをザックリと判断します。
そして患者本人が、禁煙をする明確な意思を持っているか、また禁煙の準備はできているかを確認します。
問診では具体的に禁煙をいつぐらいに予定しているかも聞かれますが、喫煙歴の長い重度のニコチン依存症患者はなかなか決められない場合もあります。
禁煙を成功させられるか不安である患者も多いため、医師とよく相談をして無理のないスケジュールで禁煙治療を計画することが大切です。
スクリーニングテストでニコチン依存症かどうかを判定
TDSスクリーニングテストは採点方式でアンケートが行われます。具体的には以下の10の質問に対してはい・いいえで答えます。
問1:自分が吸うつもりよりも、ずっと多くタバコを吸ってしまうことがありましたか。
問2:禁煙や本数を減らそうと試みて、できなかったことがありましたか。
問3:禁煙したり本数を減らそうとしたときに、タバコがほしくてほしくてたまらなくなることがありましたか。
問4:禁煙したり本数を減らしたときに、次のどれかがありましたか。(イライラ・眠気・神経質・胃のむかつき・落ち着かない・脈が遅い・集中しにくい・手のふるえ・ゆううつ・食欲または体重増加・頭痛)
問5:上の症状を消すために、またタバコを吸い始めることがありましたか。
問6:重い病気にかかったときに、タバコはよくないとわかっているのに吸うことがありましたか。
問7:タバコのために自分に健康問題が起きているとわかっていても、吸うことがありましたか。
問8:タバコのために自分に精神的問題※が起きていると分かっていても、吸うことがありましたか。(※ 禁煙や本数を減らした時に出現する離脱症状(いわゆる禁断症状)ではなく、喫煙することによって神経質になったり、不安や抑うつなどの症状が出現している状態。)
問9:自分はタバコに依存していると感じることがありましたか。
問10:タバコが吸えないような仕事やつきあいを避けることが何度かありましたか。
引用元:ニコチン依存症を判定するテスト TDS(Tobacco Dependence Screener) – すぐ禁煙.jp(ファイザー)
上記の質問に対してはいを1点、いいえを0点で採点し、合計5点以上であればニコチン依存症患者であると判定されます。
呼気チェック等の検査で体の状態を測定

患者の吐いた息がタバコによってどれ程汚れているかを測定します。先端が筒の形をした機械に息を吐きかけると、呼気に含まれる一酸化炭素の濃度が算出されます。一酸化炭素の濃度によって、患者の体内がニコチンで汚染されている度合いを判断できます。
呼気チェックはチャンピックスの服用開始後も通院のたびに行われ、禁煙によって濃度が下がっているかどうかを都度チェックします。

ニコチンの量を測定するだけでなく、喫煙に関する心理状態を事細かくチェックするんだね。
チャンピックスが保険適用になる条件
チャンピックスの保険適用は、以下の4つの条件を全て満たしたニコチン依存症患者が対象となります。
- 直ちに禁煙を行うことを決意している
- TDSスクリーニングテストが5点以上である
- 35歳以上の場合はブリンクマン指数が200以上である
- 禁煙治療を受けることを文書によって同意している
ブリンクマン指数に関して
1と2に関しては前述の通りですが、3のブリンクマン指数はニコチン依存症の重症度を数値化した基準です。
ブリンクマン指数の基本的な計算方法は紙タバコの場合
1日の喫煙本数 × 喫煙年数
となります。
2020年からはアイコス等の加熱式タバコを吸っているニコチン依存症患者も保険適用の対象となったため、ブリンクマン指数の算定方法も新たに追加されました。
加熱式タバコのニコチン摂取量は製品によって若干異なるため、計算方法も2パターンあります。
- タバコの葉を含んだスティックを直接加熱するタイプ:1本を紙タバコ1本に換算
- タバコの葉を含んだカプセルやポッドの気体を通すタイプ:1箱を紙タバコ20本に換算
禁煙治療の同意書(禁煙宣言書)にサイン

医師と相談して禁煙の開始日を決めたら、禁煙宣言書という書類にサインをします。
禁煙宣言書の内容は以下の文面となっています。
私はニコチン依存症であることを認識し、喫煙の害ならびに禁煙の効果を十分に理解した上で、○月○日より、禁煙することを宣言します。
○年○月○日
患者指名:
担当医:私は、禁煙が成功するよう温かく支援することを約束します。
支援者:
引用元:禁煙治療のための標準手順書 第7版
支援者の欄には、ご家族や友人、知人、会社の同僚などで患者ご本人の禁煙を応援してくれる方がいた場合に、名前を記入してもらいます。
保険適用の例外となるケース
過去に禁煙外来を受診して禁煙に失敗しており、前回の初診日から1年以内である場合は、上記の条件を満たしていても保険が適用されません。
この場合は自由診療のみとなりますので、治療費は全額負担で65,000円ほどかかります。
保険がきかない方には安価でチャンピックスを購入する手段として、通販による個人輸入がおすすめです。
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お医者さんの前でバシッと「自分は覚悟を決めて禁煙を開始します!」と宣言する自信がない人には、通販という手段もあって安心だね。