チャンピックスは精神面で様々な症状が起こりうるので注意!

チャンピックスの注意点アイキャッチ

チャンピックスを服用するにあたり、以下に該当する方は慎重に服用する必要がありますので前もって医師に相談をしてください。

  • うつ病、双極性障害(躁うつ病)、統合失調症がある
  • 腎臓に重い障害がある
  • 血液透析を受けている
  • 何らかの病気で薬を飲んでいる
  • 妊婦もしくは授乳中の女性

また、過去にチャンピックスを服用して過敏症(アレルギー症状)を引き起こした事がある方はチャンピックスを使用できませんのでご注意ください。

禁煙は精神面で悪影響をおよぼす事があります

チャンピックスとの因果関係は不明ですが、服用後にうつや不安、不眠などの精神症状が起こる場合があります。
チャンピックスの添付文書によれば、禁煙を開始したニコチン依存症患者は治療の有無に関わらず様々な症状(不快、抑うつ気分、不眠、いらだたしさ、欲求不満、怒り、不安、集中困難、落ち着きのなさ、心拍数の減少、食欲増加、体重増加等)が報告されています。

精神疾患(うつ、躁うつ、統合失調症)がある方はチャンピックスの服用に注意が必要です

うつ病、双極性障害(躁うつ病)、統合失調症を患っている方は、禁煙もしくはチャンピックスの服用によって持病の症状が悪化しやすくなります。これらの病気で通院している方は、チャンピックスを使用する前に主治医に相談をしてください。

チャンピックス服用後の運転は控えましょう

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チャンピックスの副作用として眠気やめまい等の意識障害が起こる場合があります。
チャンピックスの服用後に自動車や重機の運転をすると、これらの副作用によって事故のリスクが高まります。チャンピックスの添付文書では、服用後に事故を起こしたケースも報告されています。
チャンピックスの販売元であるファイザー社が服用後の事故事例を2つ報告していますが、いずれも運転中に一時的な意識喪失を起こして事故に至ったという内容です。

参考:「チャンピックス錠」についての重要なお願い

チャンピックスの服用期間中は自動車およびバイク、工場の機械や工事現場の重機を運転することを控えましょう。過去にチャンピックスを服用した経験があったとしても同様です。
やむを得ず運転する必要がある場合は医師に相談をし、必要に応じて他の禁煙方法(ニコチンパッチ、ニコチンガムなど)に切り替えるようにしましょう。

腎臓が弱っているとチャンピックスの作用が強まる恐れがあります

チャンピックスの主成分バレニクリンは、肝臓で代謝さずそのまま腎臓から尿と共に排出されます。このため肝臓への負担はありませんが、腎臓の働きが低下した状態だと十分に排出されずに成分が体内に残ってしまう恐れがあります。
日本国外で腎機能が低下した患者にバレニクリンを投与した臨床データがあります。軽度の腎障害ではバレニクリンの摂取量に変化はなかったものの、中等度の腎障害では1.5倍、重度の腎障害では2.1倍とそれぞれ摂取量の増加が見られました。また、腎臓の持病で週3回3時間の透析を行っている患者はバレニクリンの摂取量が2.7倍に増加しました。

このことから腎臓に重い障害がある方や透析を行っている方は、チャンピックスの摂取量が増加して作用が強まる恐れがありますので、使用前にあらかじめ医師に相談をしておきましょう。

ニコチン製剤との併用はできません

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ニコチンパッチやニコチンガム等のニコチン製剤とチャンピックスの併用はできません。これはニコチン製剤とチャンピックスが相互作用を起こして副作用のリスクを高めるためです。チャンピックスの添付文書によれば、チャンピックスとニコチン製剤の併用による有効性の増加は確認できておらず、副作用の発症頻度のみ増加が確認されました。
日本国外ではチャンピックスとニコチン製剤の併用に関するデータがありますが、併用投与によって吐き気、頭痛、嘔吐、めまい、消化不良および疲労といった副作用が多く見られました。

このことから、ニコチン製剤(ニコチンパッチ、ニコチンガム)とチャンピックスを併用すべきではありません。

チャンピックス服用中に注意すべき薬

チャンピックスで禁煙治療を行うにあたり、服用に注意すべき薬としてシメチジン(タガメット)、テオフィリン(テオドール、ユニフィル)、ワルファリン(ワーファリン)、インスリン等があります。

シメチジンは胃腸薬タガメットの主成分です。同薬はチャンピックスの主成分バレニクリンが体内で運ばれるのを邪魔する作用があり、腎臓からの排出を低下させて摂取量を増やします。
タガメットとの併用によってチャンピックスの作用が強まる恐れがありますので、特に重度の腎障害がある人は注意が必要です。

テオフィリンは喘息などの呼吸器系疾患に処方されるテオドールやユニフィルの主成分、ワルファリンは血栓症治療薬ワーファリンの主成分です。
これら2剤および糖尿病治療で使われるインスリンは、禁煙にともなう体内の変化によって作用にも影響が出る場合がありますので、必要に応じて服用量を加減するなどの処置を行います。

妊婦および授乳中の女性は原則として禁忌

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チャンピックスは妊婦および授乳中の女性に対する安全性が確認されていません。服用によって、お腹にいる赤ちゃんやお乳を飲んだ赤ちゃんに何らかの悪影響をおよぼす可能性があります。

ヒトに対する臨床データはありませんが、妊娠~授乳中のラットにチャンピックスの主成分バレニクリンを投与したところ、産まれてきた赤ちゃんに体重および生殖能力の低下、聴覚性驚愕反応(突発的な音刺激に対する運動)の増加が見られました。また、妊娠中のウサギにバレニクリンを投与したところ、お腹にいる赤ちゃんに体重の低下が認められました。
ラットを用いた動物実験では、バレニクリンがお乳に交じることも報告されています。

このことから、妊娠中および授乳中の女性がチャンピックスを服用できるのは、効果によるメリットが上記のリスクよりも優先する場合のみです。
妊娠する予定がある場合は、妊娠前に治療を終えるようにスケジュールを組んだり、チャンピックスの服用中には授乳を避けるといった処置を行いましょう。

チャンピックス通販ガイド